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本当に死んでしまった飼い主の話し

 

ツキネコに 猫達のSOSの

電話が入ったのは

札幌にも冷たい雨が降った 

4月10日のこと。

 

「4月8日に自分の友人が死んでしまった。

彼女の旦那さんと親戚が

自宅にいる20匹以上の猫を

管理センターに持ち込もうとして

管理センターはそれを拒否したらしいのですが

どうしたらいいのだろう」

そんな内容だったらしいです。

 

 

正直、吉井さんのところには

似たような案件が

毎日舞い込んで来ています。

 

その1つ1つの案件に

真摯に向き合い

手を差し伸べようとするタフさに

陰ながらいつも頭が

下がっていたところですが

 

何とその亡くなった女性というのが

私の知り合い
(保護仲間)だったのです。

 

やーーショックでした。

どす黒い何かが

心のひだにたまっていくようでした。

 

心がつぶされそうでした。

 

亡くなったことは勿論、

彼女の旦那さんが 

かつて私も見たことがあるあの猫達を

管理センターに持ち込もうとしたことが

二重・三重のショックだったのです。

 

 

なぜならあの夫婦にとって

管理センターというのは

その様な目的で

足を踏み入れてはならない

タブーの場所だったハズだったからです。

 

話しの持っていき方が

ヘタなのをお許しください。

 

かつてブログにも書いたことがあるので

覚えている方も

いるかもしれませんが

 

その亡くなった知り合いというのが

はるかちゃんという

犬の飼い主のMさんだったのです。

 

 

少し回り道かもしれないですが、

少しだけ 

はるかちゃんの事を書かせて下さい。

 

これは、はるかちゃんと

市場を散歩した時のものです。

 

1メートル歩くたび

はるかちゃんめがけて人が集り

通る人みんなが笑顔になる

可愛いワンちゃんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしこの写真の4年前

はるかちゃんは、元の飼い主に 

壮絶な虐待を受けていました。

 

凍える寒い日も 灼熱の日も

短いリードに繋がれたまま。

 

ゴハンもほとんどもらっておらず、

Mさんや近所の人達が

見るににかねて隠れて

ゴハンをあげていたそうです。

 

 

ある日、突然はるかちゃんの姿が

見えなくなりました。

 

ピンときたMさん。

「きっと管理センターだ。」

 

その日、仕事だったMさんは

午前中に仕事先から

管理センターにFAXを入れると

 

思ったとおり、はるかちゃんは

殺処分目的で

管理センターに収容されており

処分はその日の午後だったと言います。

 

Mさんは、半狂乱で

タクシーで駆けつけました。

 

そこにいたのは冷たい

コンクリートに横たわっていた

はるかちゃんの姿。

 

しかし、いつも優しく

ゴハンをくれていた

Mさんの姿を見つけたはるかちゃんは

 

大きな身体で必死にジャンプして

しっぽを振りながら

何度も何度もMさんに

飛びついてきたといいます。

 

当時から Mさんは自宅に 

20匹以上の猫を飼っていましたが

 

しぶる旦那さんを説得し

はるかちゃんを

管理センターから引き出しました。

 

 

それから 6年

はるかちゃんは、Mさんのもとで 

愛情いっぱい受け

一昨年、 亡くなりました。

 

 

Mさんの生前の口ぐせは

「管理センターなんてなくなればいい」

「管理センターに連れて行く人の

気持ちがわからない」でした。

 

さて、話を元に戻しますが

 

Mさんが亡くなったその日

旦那さんはすぐに管理センターに電話をし

猫を連れて行こうとしています。

 

唖然です。

 

奥さんが亡くなったその日に

連絡をしている時点で

里親を探すという選択はナシで

とっとと処分してもらいたいと

考えたのは明らかです。

 

 

久々に胸が痛くなりました。

悲しいとか酷いとかではなく

ただただ胸が痛くなりました。

 

 

奥さんが嫌ってた管理センター・・

 

かつて、はるかちゃんが

処分されそうになってた管理センターに

即、電話出来る神経が分かりませんが

 

夫婦の間で猫に対する

温度差があったんでしょう。

でなければ理解出来ません。

 

故人の名誉のために言っておきますが

Mさんは非常に優しい人でした。

 

しかしながら、

事実として書かせてもらえば

避妊去勢を怠る人でした。

 

家の中で仔猫が生まれた

ー死んだー生まれたーを繰り返し

気がつけばMさんの自宅は

絵に描いたような猫屋敷になっていました。

 

 

優しさがアダになり、

近所のばーさんちで黒猫が生まれ

 

「もらってもらえないかい?」と頼まれれば

「21匹が22匹になっても

旦那は気がつかないよねー」と

引き取ってあげてた事も

1度や2度ではありませんでした。

 

 

一年に何匹も死んでも

また同じだけ・・・

いやそれ以上に増えており

 

その子達のエサ代だけでも大変な様で

冬は極寒でも暖房は炊けず、

エサも365日

同じエサだと言ってました。

 

愛情はあっても、

色々なものが追っつけない状態だったのは

目に見えても明らかでした。

 

 

そんな話しを聞くたび

年齢が10歳以上も上のMさんに 

あまりきつくは言えないながらも 

冗談ぽく

 

「もしMさんが倒れたら

猫ちゃん達はどうなるの?

倒れたり、何かあったら大変でしょ、

これ以上絶対に増やさない方がいいですよー」と

小姑の様に言ってきたつもりです。

 

言っては来ましたが、

その日がいつかもっともっと遠い日 

 

本当に遠い日だと

思っていたのですが

 

Mさんは本当に死んでしまいました。

 

 

沢山の猫をアテもなく残したまま

死んでしまいました。 

(アテも話し合いもなかったから、

旦那さんは管理センターに

電話したのでしょう) 

 

 

 重い病気の方は別として

人間は誰もが明日も明後日も

 一年後、二年後

普通に命があると思って生きています。

 

でも、けしてそうではありません。

 

その時、自分は天国でもペットは地獄 

という状況にならない様に

先々の事を考えて欲しいなーと

心の底から思ってしまいました。

 

 

今回の案件は 

Mさんの旦那さんが

真摯に向き合ってくれないと 

どうにもならない案件です。

 

 

増やしてしまったのは

奥さんが原因かもしれませんが

現状を受け止め

猫の幸せをきちんと考えて欲しいと思います。

 

それにはやはり 

金銭的な面でも責任が生じると思うので

理解してくれるといいのですが。

 

ツキネコはサービス業ではありませんし、

きょうび、電話一本で

「猫沢山います。何とかしてください」と言われ

飛んで来てくれるのは 

ピザハットか 

海鮮丸くらいですから。

 

真摯に向き合ってくれれば 

きっと近くに神様はいる。

私はそう思うのです。

 

 

 

 

 

 

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テーマの著者 Anders Norén.