3月に入り

「ひなまつり」も

終わってしまった。

 

若くもなく女子でもないので

「ひなまつり」には

何の用事もなかった

リック刑事。

 

 

 

 

 

 

風の噂によると

ニャイダー署に

移動したチェロ刑事も

 

 

リック刑事の元で働いている時より

3億倍、生き生きとして

過ごしているようである。

 

 

 

 

 

 

 

たいした仕事も出来ない

リック刑事は

大きな事件もまかされず

ヒマな時間をすごしていた。

 

 

 

 

 

 

実に幸せな

リック刑事であった。

 

 

さて、チェロ刑事がいなくなり

ちゃんとした刑事がいなくなった

刑事2課。

 

さすがに人を入れないとまずい状況に

なってきた。

 

 

そんな時、噂話の大好きな

ふんどし刑事が

 

「特ダネ」をもっていた。

 

 

それは刑事3課にとんでもなく

人気のある刑事が

いるとの情報であった。

 

 

その刑事の名こそ

だてまき刑事』であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらず、自分に甘いが

リック刑事には厳しい

ふんどし刑事であった。

 

 

どうやら優しい「だてまき刑事」は

猫同士の間では一番人気らしく

 

 

性格が良いだけでなく

なかなかのイケメンであった。

 

 

 

 

 

 

気を抜いた顔も

おちゃめであった。

 

 

 

 

 

 

猫も人も

「だてまき刑事」の事が大好きで

 

 

ツキネコの代表までもが

声をからして

だてまきの名を叫ぶほどであった。

 

 

 

 

 

 

 

あのヤギ兄さんも

だてまきが大好きだった。

 

 

 

 

 

 

生まれたばかりの

アカンボまでが

だてまきのトリコであった。

 

 

 

 

 

 

 

ニャイダーハウスには

だてまきのブロマイドを

猫達に売りつける

ダフ屋までも出入りしていた。

 

 

 

 

 

本当に人望の熱い

だてまき刑事。

 

 

以前、仲間がキャトタワーから

落ちそうになった時も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分を犠牲にしてまで

仲間を助ける

だてまき刑事であった。

 

そんな彼も

前回のチェロ刑事同様

「多頭飼育崩壊現場」から

やって来た猫であった。

 

 

 

 

 

 

だてまきは一昨年の年末、

札幌のある「多頭飼育崩壊」の団地で

仲間と一緒に

ツキネコによって保護されました。

 

 

その団地に住む住人は

まだ小学生の女の子を持つ

シングルマザー。

 

冬だというのにハエが大量に

飛び交う壮絶な現場でした。

 

 

 

 

 

近年よく見られる

いわゆる

「片ずけられない」お母さんでした。

 

 

その劣悪な環境にくわえ

1年であっという間に増えてしまった

猫は生後7カ月が15匹

3カ月が6匹

成猫が7匹くらいで、

正確な匹数を確認するのが

難しい程だったと言います。

 

 

時は年末。

レスキュー隊の中に

幼い子供の子育て中の

スタッフがいました。

 

『このまま正月をこの悲惨な場所で

迎えさせるのは耐えられないです』

その言葉で心が決まり

 

 

ツキネコのスタッフと

ボランティアさん達が

 

嘘でもなく

百以上のゴミ袋のゴミを片ずけ、

ゴミ処理場へと搬送しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

動物のうしろには必ず人がいます。

 

そして、動物の問題は

人の問題でもあるのです。

 

 

『母親なのに何で』

『どうして怠けてる人を助けるの?』

 

 

多頭飼育崩壊の現場に

入ると、動物たちが可哀想すぎて

怒りが人に

向いてしまうことがあります。

 

しかし、自分も含めてですが

間違いを犯さない人間などいません。

 

 

猫には生きなおす場所を

人には生きなおすチャンスを

与えてあげる。

 

「動物を救うことは人を救うこと」

それは間違いないと思っています。

 

 

縁もゆかりもない人達が

自分たち親子のために

身を粉にして掃除をしてくれる。

 

面倒を見切れずにいた猫達も

里親を探すために保護してくれた。

 

 

お母さんの心にも変化があった様です。

 

 

数日後に訪ねた時

家の中はこの様になってました。

 

 

 

 

 

 

色々な人達のサポートも受け

働きはじめたお母さん。

 

何度かツキネコにもボランティアで

入ってくれた事もあります。

 

大きな大きな変化ではないでしょうか。

 

忘れられない案件から

レスキューされた来た

優しい「だてまき」

 

幸せになってと願わずには

いられません。

 

 

 

 

 

 

猫に優しく、

だんごしっぽが

チャーミングな「だてまき刑事」

 

 

 

 

 

 

 

猫の人気者もいいけど

自分だけのおうちを

見つけておくれー。

 

 

そしてその頃、看板猫のまーくんが

だてまき人気を聞きつけ

内心ドキドキしてたことを

付け加えておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

がんばれー。だてまき刑事!