帯広に着き、

斎藤亭に足を踏み入れた時

 

会場には沢山の人達が

足を運んでおり

場内は人で

ごったがえしていました。

 

 

着いたばかり。

まだ何も分からないまま

ふっと顔をあげると

 

ダンボールの台に貼られた

1枚の写真と目が合いました。

 

中川こうじさんの写真と詩でした。

 

 

 

 

 

ああぁぁぁぁ

やばいやばい。

だめだ。だめだ。

 

着いた早々

自己紹介もまだなのに

泣いてしまうのか。

 

 

 

 

 

こちらは中川さんの

ポストカードです。

 

 

 

 

 

本当にまだまだ小さいのに・・。

 

どんなにか心細いか。

どんなにお腹がすいているか。

 

なのに兄弟たちと寄り添って

生きていくことすら

それすら叶わないほど

外の世界は過酷なんだね。

 

 

この写真の猫達は

すべて実在していた猫たちで

 

中川さんが外で

撮り続けていた子達です。

 

 

 

 

写真が光ってしまい

ヘタに撮れて悔しいのですが

(へたなのはいつもか)

 

ああ、だめだ。

これはあかん。

 

この2人は一緒に幸せにならないと

ダメだったのに。

ダメだったのに。

 

 

 

 

 

「つなぐねこ」のメンバーの方が

教えてくださいました。

 

ここに映ってる子達は

もうほぼこの世にはいないと。

 

中川さんは元戦場カメラマンで

戦場の子供たちの

時に悲しく時に力強い「目」が

野良たちの「目」と似ているということで

外の猫たちを

撮るようになったそうです。

 

中川さんが一番後悔しているのは

地域で可愛がられていた

とても人に懐いていた子。

 

懐いてたゆえに

虐待されて亡くなったそうです。

 

あの時保護していればと

後悔の念がずっと

続いていたと言います。

 

外の猫達はただ普通に生きることも

許されないのでしょうか。

 

 

 

 

この写真を見ながら

思い出していました。

 

5年くらい前

家のそばに小さな中華屋さんがあり

いつも1歳位のキジトラの子が

厨房の窓の下に座っていました。

 

あとから店の人から聞いたのですが

お店の人はその子に

1日1回だけ

チャーシューの切れ端を

あげていたそうです。

 

いつ貰えるかわからない

チャーシューをひたすら待って

生きていたキジの子。

 

ほどなくその子は1日1回のチャーシューを

もらいながらも

新しいエサ場を見つけました。

 

近くの飲食店の店主が

数匹の野良猫に餌をあげていたのです。

 

私も見たことがありますが

一匹一匹にお皿まで用意していました。

「あーあのキジもここで

ご飯をもらっているんだな」

少しだけ安堵したことを覚えています。

 

チャーシュー以外の

ご飯をもらえるようになって

 

もしかすると

キジの子にとっては

人生の中で一番幸せな時間

だったかもしれません。

 

しばらくしてキジの子は

中華屋さんにも来なくなりました。

 

犯人は分からずのままですが

野良猫にエサをあげていた飲食店で

何者かに猫達のご飯に

毒が混ぜられて

毒殺されたという事件がありました。

 

きっとあの子も何にも疑わず

食べてしまったんだと思います。

 

今でもその店の前を通ると

いつもらえるかわからない

チャーシューを待って佇んでいた

あの子を思いだします。

 

あの子に何か出来なかったのか

贖罪の気持ちも

ずっと消えません。

 

普通に生きていくという

小さな幸せすら

叶わなかった小さな命。

誰にも願みられなかった死。

 

写真を見ながら、キジの子と

重なり涙があふれていました。

 

でもこれ以上泣かない様

ひたすら

口の中の肉を噛んでいたのは内緒です。

 

「つなぐねこ」のメンバーの方とも

話ていました。

 

「野良猫のこと嫌いでもいいから

憎まないで欲しい。

殺さないでほしい。お願いだから」

 

 

 

 

この写真の子達を見ながら

心の中でそう叫んでいました。

 

野良の一生は短いです。

今日を明日をただひたすら生きるだけ。

だから悲しい現実を見ると

胸が痛いです。

 

でもね、せっかくこのイベントに

寄らせてもらい

この写真の子達に会う事が出来たのです。

 

「つなぐねこ」のメンバーの方とも

約束しましたが

 

山の方に住んでいる私の友人が

近所で見かけたという

両目がつぶれ

足を引きずっていたという子猫を

友人と一緒に保護しようと決めました。

 

他の人達にとっては

小さいことかもしれませんが

私にはおおきなこと。

 

でも間違いなく

この場所で背中を押されました。

 

帯広から帰った後

さっそくツキネコから捕獲器を借りて

友人宅の庭に

夜から朝方にかけて設置しています。

 

キツネも降りてくる場所で

この炎天下。

まだ捕獲器に入ってはいませんし

厳しい状態かもしれませんが

1日も早く助けてあげたいです。

 

 

 

 

小さなスマホの画面からも

この子たちは

沢山のこと訴えてきています。

 

「つなぐねこ」さんのイベントを知って

中川さんの写真や詩に出会えて

本当によかったです。

 

この子達は人と人を

つなげてくれたと思います。

 

そして自分ともちょっとだけ

向き合えたような気がします。